developmental origins of health and disease

胎児期や出生早期における環境が,成人期の疾患リスクに影響を与えるという概念である.1976年にRavelliらが,第二次世界大戦中のオランダ飢饉下で低栄養に陥った胎児が,成長後高頻度に肥満を呈するとの疫学調査を報告した.また1980年代後半以降,低出生体重児は冠動脈疾患,脳卒中,肝臓病,高血圧,糖尿病などに罹りやすいことが示された.発達期における栄養状態などへの環境適応としてエピジェネティックな遺伝子発現変化が誘導され,その影響が生涯継続すると考えられている.(実験医学増刊3710より)

新時代が始まったアレルギー疾患研究

疾患多様性を理解し病態の層別化に基づく治療を実現する

松本健治,山本一彦/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

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